エルフィンクラフトのソロプレイとソロプレイの考察

エルフィンクラフトは1〜2人プレイ、バリアントルールで4人まで遊べるボードゲームです。最近のボードゲームではソロプレイできるものも多いです。エルフィンクラフトのソロプレイは10ターン以内に最高点を目指すスコアアタックとなっています。

エルフィンクラフトのソロプレイセットアップです。ラウンドカウントカードだけよけて、残りのカードすべてをシャッフルして山札とします。エルフコマを3個置いて使わないエルフコマを1個ラウンドカウントカードの1マス目に置けばセットアップ完了です。

これから空白の枠にカードを並べていきます。

1ターン目開始前の盤面です。最初の1枚にモンスターシンボル付きのカードを並べたのでいきなりモンスターと戦い負けています。

写真光っていますが4ターン目の画像です。すでに捨て場が結構な数になっていますが不要カードを捨てるマリガンを多用しているからです。

7ターン目の画像です。今回のボーナス加点は紫色のマナなのですがあまり並べることができず苦戦しています。

10ターン終了時の最終盤面です。結果は92点。盤面48点、捨て場44点のハイスコアです。ボーナス加点でまだまだ伸びしろはありますがかなり良い点数でした。

2人プレイと違いストイックに手札をやりくりするハンドマネジメントと限られたターンの中で3個のエルフコマをやりくりするワーカープレイスメントの要素が嚙み合わさり2人プレイとは違う面白さがあります。


ラウンドカウントの仕方

数字も文字もないカードがうたい文句のボードゲームなのでラウンドカウントカードにも数字がありません。そのためカウントの仕方が分かりにくいので説明補足させていただきます。

  1. ゲーム開始前のエルフコマはカードの一番下のマスに置きます。
  2. ゲームの開始1ターン目で1マス進めます。
  3. 10ターン目はカードの一番上のマスです。
  4. 10ターン目が終わりエルフコマを動かしてカードから降りたらゲーム終了です。

ラウンドカウントを上手く使わないとハイスコアが変わってきますので注意して遊んでいただければと思います。


ボードゲームのソロプレイは必要なのか考えてみました

エルフィンクラフトでも実装しているソロプレイモードですが世間一般的には

「ボードゲームでソロプレイ?」

という反応だと思います。ボードゲームをコミュニケーションと捉えるボードゲームエンジョイ勢から見てもそんなものいるのという反応が多いと思います。1人で遊ぶならテレビゲームを遊べばよいと思うのも当然ですが、テレビゲームでは味わえないものがあるからボードゲームをしているのでそんな単純なゲーム括りではないと思います。

ソロプレイを考える前にボードゲームを何故プレイするかを考えたいと思います。プレイする理由は面白いからに決まっていますが何が面白いのでしょうか?

  • 箱を出して準備する手間
  • 世界観に没頭する
  • 箱庭的な遊び
  • アクション性を要求されにくい

私の場合は何といっても箱庭感でしょうか。アグリコラなんかはその典型で羊や牧場が手元で広がっていく感じはテレビゲームでは味わえないものだと思います。また手を使って小麦を置いたり、食糧不足でひーひーしたりと生活感ある世界観も箱庭感を高めているように思います。アクション性も皆無なのも私の嗜好に合致しています。

アグリコラ

農業をテーマにした傑作ボードゲーム。ワーカープレイスメントという言葉を世に広めて今でも遊ばれています。私はカード類がなく点数の細かい縛りがないアグリコラファミリーバージョンの方も気に入って遊んでいます。
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アグリコラを例に挙げましたがオルレアンにしてもアルルの丘にしてもカードゲームであるボーナンザにしても何らかの世界観に基づく箱庭感があります。私の場合はテレビゲームやスマホゲームからはあまり箱庭感が感じられず刹那な楽しさしか得られないと思うことが多いです。勿論、テレビゲームやスマホゲームも面白いものは多いのですが面倒で手間のかかるボードゲームに惹かれます。

箱庭感を楽しむならソロプレイがベスト?

箱庭感を楽しむのは和気あいあいとするよりもゆっくりのんびりの方が合っていると思います。好きな世界観に浸りながら遊ぶボードゲームは最高だと思います。少人数であればあるほど世界観を共有しやすいのでボードゲームのソロプレイはボードゲームを楽しむ一つの形として昔から求められていたのかもしれません。

エルフィンクラフトのソロプレイ

エルフィンクラフトは世界観にこだわって作ったボードゲームです。1枚1枚のカードに設定がありカード全体でエルフィンクラフトという世界を表現したいと完成させました。ゲーム中は手札のやりくりに忙しくストーリーも何もないのですが、ふとした時にカードのイラストを見て世界を想像したりできるようになっています。ソロプレイでも同じでたまたま連続で並べられたドラゴン系のカードにストーリー性を感じたりプレイ中はその世界に没頭すればするほど想像できる面白さがあります。

最近のボードゲームはバリアントルールでソロプレイを実装したりしますが、エルフィンクラフトは逆の発想でソロプレイありきのゲームシステムとなっておりバリアントルールで多人数プレイを楽しむ感じとなっています。元々の設計がソロプレイありきなのでプレイ感が変わることなくソロプレイを楽しむことができます。