ボードゲームのモックアップを作ろう

モックアップとは簡単に言うとゲームの試作品です。ボードゲームはアナログなので手触り感やサイズ感もゲームを面白くする大切な要素です。エルフィンクラフトでもテストプレイ用のカードやダンボールで化粧箱を自作してサイズ感をチェックしました。

エルフインクラフトで作ったモックアップ

  • ダンボールで作った化粧箱
  • ペラ紙とカードスリーブで作ったカード
  • 家のプリンターで印刷した説明書

ダンボールで化粧箱を作る

ダンボールといっても菓子箱とか薄手の厚紙のような素材を利用しました。既存の箱をハサミで切り4辺の隅を上手く生かしてサイズを整えました。

成形された箱に普通のカラーコピーで印刷した紙を貼れば化粧箱のモックアップの完成です。

正直、出来栄えは最低で品質云々のレベルではありません。ではなぜ作ったかというと144枚の大量のカードとエルフコマ6個が本当に入るのかを試したかったからです。制作する化粧箱のサイズはわかっているのですが実物が手元にあるわけでもないので実際にすべて収まるのか心配だったのでサイズ感を確かめる意味で作りました。

内寸とかも正確ではないもののカードが十分に収まるゆとりはあると判断できたので作ってみて良かったと思います。もっと精巧に作ればTwitterなどのSNSに挙げて宣伝効果にもなるので制作にゆとりがあるなら作ってみることをおすすめします。


ペラ紙とカードスリーブで作ったカード

作ったモックアップで一番活躍したのが手作りカードです。テストプレイで使うのはもちろん、Twitterでもカード紹介で使えました。エルフィンクラフトはカードのイラストがすべてと言っても過言でないくらい大事な部分なので試作品をSNSに挙げるのはどうかなと思いましたが、パソコン上のデータ画像と使い分けることでうまくアピールに使えたと思います。

普通のカラーコピーで印刷したものを100円均一のカードスリーブ(1セット100枚入り)に入れただけです。簡単な制作でしたが効果は絶大です。

よくカード効果や数字だけを書いた紙だけでテストプレイをしているのを見かけますがやっぱりイラストがあった方がより製品に近い形でプレイできるのでカード主体のボードゲームを作るならカードのモックアップは必須ですね。

特にエルフィンクラフトではイラストがないとテストプレイすらできないゲームシステムだったので先にカード画像をすべて作ってからテストをしました。面白くなかったら悲惨な結果になるやり方だったので全カードのモックアップを作って初めてプレイした時に全く面白くなかった時は頭を抱えました…。

モックアップのカードでも色合いの色味が異なっても色合いのバランスやカードのサイズ感によるプレイスペースの必要な広さなど製品化する前にしっておきたい情報がたくさん得られました。

特にカードを並べた時に華やかな感じとなるように赤、青、緑、黄色、黒の色合いのカードをバランスよくセットに出来たのは良かったです。


家のプリンターで印刷した説明書

エルフィンクラフトの説明書のモックアップを作ったのは箱が小さく説明書を4つ折りにする必要があったので、折った時に文字やイラストの切れ具合を見たかったのと箱への収まり具合を確かめたかったからです。

普通に家庭用プリンターで印刷しただけです。説明書は何回も作り直すものなので白黒印刷でも構わないのですが、どうせならとカラーコピーをしています。実際の製品版とかなり違う色合いですがモックアップとしては活躍しました。

ボードゲームを完成させるだけでも手間なのに試作品まで作ってられないと思う方もおられると思います。試作品、モックアップがあるとないとでは実際に完成した時にこんなはずではなかったのにみたいなことが減り、ゲームの完成度が格段にあがります。モックアップも印刷会社に頼めば?と考える方もいるかもしれませんが、最低ロット数があるなので1個だけ作ってくれる所はないと思います。エルフィンクラフトのゲームマットは1枚から作れたのですが1枚当たりの単価が高くなるのでおすすめできません。


家のプリンターは安いプリンターとインクカートリッジを使い印刷して無駄な出費を抑えました。

エプソンプリンター PX-105

機能が最低限のプリンターです。スキャンができないので免許証をコピーしたりできませんがボードゲームの制作には過不足なく働いてくれます。

非純正インクカートリッジ

Kingwayなるメーカーのインクカートリッジが激安です。使用は自己責任となりますが時々、カートリッジを認識しないことがある程度なので(カートリッジ抜きなおせば直る)純正に比べらば破格の安さを考えると選択のひとつですね。私の家もKingwayの非純正カートリッジで元気に印刷してくれています。